イチジク・オルーク2022 なんと収穫できました!

2021年11月19日:植え替え

葉が落ちて、休眠の準備にはいったイチジク・オルークを植え替えました。

冬に、2ガロンの不織布ポット植え、地上部2センチくらい、の状態で花友さんのお宅から我が家に届きました。3年苗になるのかな。こんな様子でした。

これが、夏には、ピンチしなければ2m以上になったであろう伸長を見せました。幹の太さは2.5センチほどになっています。
花友さんのお宅で見た時はとても上品な樹姿でしたから、我が家に来てからのワイルドさときたらもうねぇ。別品種じゃないかってくらい。

ちょっと残念な2021シーズンのオルークはこちら

植え替えました。

ポットをハサミで切り開いて根を取り出し、ほぐしてみました。どうやら土がよかったようです。ふわふわの土を包み込むように根がいっぱいに回っていました。

少しななめにのびている幹の、鈍角のほうの根(画像左側)をさらにくずして、

うえつけました。
上からみるとこんな感じで

横からみるとこうなっています。
根を削った方を上にして、横に寝かせて植えています。 一文字仕立てっぽい仕立てにするために、このように植えました。

幹は鉢の外側に、横倒しで伸びた状態です。
このあと幹を60センチくらいの長さに剪定して、来シーズンは枝を3本ほど上に伸ばそうと思っています。
根が浮いてくるようなら、鉢の上にレンガを置いて根付くまで重石にします。今のところは大丈夫みたい。

イチジクは一文字仕立てという、枝を地上部と並行に誘引して、そこから結果母枝を上に伸ばす栽培方法があります。

やり方は、一年目、植え付けた直後の一本だち枝を30センチ程度に切っておいて、シーズン中伸びた枝2本を枝が柔らかいうちにY字になるよう少し倒して誘引し、冬になったら枝をねじり倒して真横にするようです。

この木の場合、また地上5センチくらいで切って来年数本枝を伸ばそうか、それとも一文字仕立てに挑戦しようかと管理者が迷っている間に幹がまっすぐ伸びてかたくなってしまい、90度ねじり倒すなんて無理になりました。(しかも元枝が2センチじゃちょっと低いし)でもこの木を30センチで切り戻して初めからやりなおし、もなんかイヤ。などと逡巡した結果、こんな植え方になりました。

この枝の位置ですと、鉢の上に大きな葉がかぶってこないので鉢土をいじりやすくなりそうです。今年は施肥のあと立ち上がった拍子にチクチクの葉にビンタされてちょっと悲しかったので。 また、ベランダは日の当たるところが限られているので、鉢は日陰に置いて葉に光が当たればよしとしてしまえば、大きな鉢で日陰を作ることなく、別の植物に光を当ててやることができます。

ということを狙って、行った

のではなく後で考えたら結構いけるかも、というだけの話ですじつは。
来年はどんな結果になるでしょうか。

結果してお願い~
ちょっとは食べたいよ

2021年12月16日:冬囲い

鉢が大きくなったイチジクは去年のように小屋にしまうことができなくなりました。ベランダで冬を越してもらうために、ちょっと囲います。
第一段階できあがり。

使用したのはこちら。

災害用防寒・保温アルミ蒸着シート

一昨年は別品種をベランダで越冬させました。寒風から守るために、幹をプチプチでくるみました。すると、プチプチは日光が当たるとかなり温まって、内側に汗をかくほどでした。夜温との寒暖差はむしろ大きくなっていそうで、それは木にとってはいいことなのだろうか?と気になりました。そこで今年は、イチジク本に記載されていたことを思い出し、アルミ蒸着シート巻きにチャレンジすることにしました。内側の温度はプチプチよりは天気に左右されにくいのではないかと思います。欠点は木の様子が全く見えなくなること。しかしイチジクの芽生えは5月ごろとかなり遅いので、十分暖かくなるまで巻きっぱなしにしておいても問題なさそうです。

株元をココチップで厚くマルチをして。

この上にシートをかぶせて覆い、枝部分でまとめてひもでぎゅっとしばって完成です。

2022年7月22日:花芽確認

イチジクの処遇に対しては厳しい見通しが示されていた当ベランダです。

理由は

  • でかい。
  • 採れない。

大きくなるなんて、そんなの植える前から分かっていたことなのに、なんてわがままなのでしょう。

夏が短い北国ですし、日照条件がいまいちなベランダですし、巨大化する木に対して居住が狭い(最高10号鉢)です。このような条件で何度かイチジクに挑戦してきたものの、収穫が楽しめたことはあまりなく、それでも食べたいんですよね、お店では売っていませんものね。

一度収穫できた木が去年はだめだったことから、ここの条件が合わないのかもしれないと思い、今年もだめだったら終わりにしようと決めていました。

とはいえ、やれることはやろうと、冬越しの防寒は非常用のアルミ保温シートで全体をくるみ、春、防寒を外すのもいつもより遅くして、と気を使ってみたつもりです。

その結果、
でてる~!!

木の大きさのわりに数は大変に少ないのですが、今のところ花芽を数個確認することができました。熟するのと寒さが来るのと、今年はどちらが早いか分かりませんが・・・がんばれオルークさん。

2022年8月3日:ちょっとふくらむ

7月下旬よりも少し大きくなり、数が増えました。
左が垂直方向に誘引した枝、右が水平方向に誘引した枝です。

2022年9月7日:初収穫

台風などで一週間ぶりに見回ったベランダで見つけました。

色づき、下にさがり、触ると柔らかくなっています。とってみました。

初オルークの試食は・・・ちょっと早かった(笑
次の実はもう少し待ってから収穫してみましょう。

2022年9月16日:2果目・3果目収穫

1果目が少し早かったので、「もういいかな」と思ってからさらに三日待って収穫しました。

これは甘かった!

1果12グラムほどと、イチジクにしてはとても小さな実です。
イチジクの収穫時の見極めって、難しいですね。
のこりは5果くらいだったかな?おいしく採れるように慎重に待ちましょう。
それにしても・・・実つきの時期にはこんなに早く収穫できるとは思いませんでした。

2022年9月20日:6果目収穫

4果、5果は撮影前に食べてしまって・・・こちらは6果目です。
相変わらず小さいのですが、甘くておいしいです。

2022年9月23日:8果目収穫

だんだん収穫のタイミングがつかめてきました。7果目はとりたいのを我慢して我慢しての収穫で、甘くておいしかったです。これは8果目、なぜかこの果実だけはほかよりもひとまわり大きかったです。支柱の手入れをしていたらぽとりと落ちたのを拾って試食。あま~い!!

オルークさんが本気を出している

オルークはもともと果実が小さめであり、また、木や葉が大きく育った割には実り数も少ないなという印象でしたが、食べてみたら満足できました。9果目から上の果実はあまりふくらみが良くないので、熟さずに終わってしまうかもしれません。実ばかりの画像の列挙もなにかと思いますので、ここで一旦終わりにします。

栽培2年目の感想

オルークの2022年は大成功、と言っていいでしょう!南東北でも寒さが来る前に秋果がしっかり味わえるという点で喜ばしい品種でした。しかし横に倒した前年枝は無駄でした。前年枝の先端付近からのびて、地上と平行に誘引した枝には3果しか付かず、一方株元近くから伸びて真上に支えた枝は10個近くみのりました。冬の剪定では、前年枝は落として、真上に向いた枝を3~4節だけ残してカット、普通の樹姿に戻すつもりです。横向きに植えてよかったのは、芽の向きが真上になるので、伸びた枝が斜め上に広がることなくまっすぐに立ち上がって樹冠が鉢の直径内に収まるということでした。これは来年の栽培でも試す価値ありだと思います。

ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。