クレマチスの根を切ってはいけないというので(完結)

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まえがき

「クレマチスの根は切ってはいけない」ようです。

なので、

切ってみました。

読者様心の声(前からちょいちょい思ってたけどこのひと・・・・・・ばかなんじゃ・・・)

セ、正解っ

・・・・

なぜなら、植え替えのとき、狭い鉢の中、もじゃもじゃになった根の間に、根を切らずに土を入れる技術が、私にはないからです。

結局枯れました、となるか、案外切っても大丈夫じゃん、となるか。

結末までレポートいたします。ちょっとこわいけど(笑

実験株データ

品種名:プリンスジョージ Clematis ‘Prince George’
系統:ビチセラ系(新枝咲き)
花径:10㎝
樹高:1.5~2m
耐寒性:強
耐暑性:中
日照:半日陰

新枝咲きなので地上部は強剪定ができます。地下はどうかな。
クレマチスって挿し木ができるんですよね。
てことは、根が減っても大丈夫なんじゃないのかな。

10月28日:植え替え

初めて開花を見た年でしたが、春から夏にかけて思っていたよりもたくさん咲いてくれました。

冬に7号スリットに植え付けて、今。鉢がだいぶ重くなっています。

ごちゃごちゃですいません

ひっくり返しただけでは、根鉢は出てきてくれませんでした。
お尻をたたいたり、わきをもんだり、移植ごてをつっこんだりしてなんとか取り出すと、

元気なようですね。鉢が重くなったのは根の量が増えたから、ということにしておきましょうか。

土を落としました。
根の中心付近、購入時の根鉢には、土に絡みつくように根が上下にぐるぐるしていて、ほごすのがちょっと大変・・・

で、これを・・・

切りました!

さらに、深植えにした上部の茎からでた根だけを残すように・・・

地上部も折れていた部分を切り詰めて、小さな苗になりました。
7号スリットロング鉢に植え直しました。

さて、この先
無事に根付くのか?
冬を越せるのか?
満足な開花が見られるのか?
ど、どうなるのおおおぉぉぉ

11月4日:植え替えから一週間

葉が枯れました。
しかし、ポチ芽はまだ生きているようです。

どど、どうなりますか・・・ドキドキ

11月15日:植え替えからおよそ二週間

なぜか、ポチ芽が動いてきています。
生気があるのはよいのですがこの時期に動くのはむしろ危険なにおいが・・・

どどど、どうなりますか・・・ドキドキ

12月27日:植え替えからおよそ二か月

夜間は氷点下になる寒さのなか、まだ生きているようです。

どどどど、ど(しつこい)

2023年2月5日:植え替えからおよそ三か月

寒波の下でも防寒せずに様子をみました。雪をかぶりましたが、展開している葉も傷んでいる様子はなく、元気そうです。

さて、どうなりますか・・・

3月6日:新芽がふくらんできました

↑の画像の展開している葉の一節下、丸で囲んだ芽が少し大きくなっているのがお分かりになりますでしょうか。右下の枝の芽も大きくなってきましたね。

さて、根バッサリレースの勝者は・・・私か・・・あるいは私か・・・はたまた私なのか?

って油断していると芽が開き始めた時に根と地上部のバランスが悪くて枯れたりしますよね。
浮かれて恥かかないように見守ろ。

4月4日:まだ生きてまーす

葉が展開してきました。つるの予感もあります。

5月9日:どうなったかな~

前回の投稿から一か月もたっていましたね。
皆さまによく読んでいただいて当ブログの人気記事になってしまいました。
(枯れた報告早く🤭ってワクワクしてるのは誰だ)
では、宣言したからには結末まできっちりと。
大変お待たせいたしました。レポいってみよー!

はい、実は生きているんですまだ。
我ながらちょっと驚きの展開ではあります。
何やかや言いながらも4月でこの記事は結びとなるであろうと踏んでいたのです。トラブルで。



4月、カーっと暑くなった日に葉がだれてしまって、慌てて鉢を日陰にうつしたり。
のびてきたつるを止めようと手持ちの竹でトレリスっぽく作ったはよいが、誘引の道具を間違えたために茎をぽきっとやってしまったり。

クレマチスの枝はとってもデリケートなので、枝を止めつけるものをまじめに考えて探した候補は

  • 金属のクレマチス用誘引クリップ
  • プラスチックの誘引クリップ
  • バラに使っていた表面を樹脂でコーティングした針金(これ使って折っちゃった)
  • 麻ひも

とありましたが、止めつける際に力が必要なものや、固いものは不器用な庭師では茎を傷めてしまうことが分かったので、結局農業用の誘引テープを使いました。必要な長さに切って、接着のりが塗られている面を内側にして茎と支柱をゆるくはさんでつまむと、くっつきます。のりといっても手にべとべとくっつくことはなく、なのにテープはきちんととめることができます。技術の進歩を感じますねー。ベージュの紙テープが見えるかな?ただし、外袋に「ビニールハウス用」の記載があったような気がします、雨にあたってしまうと弱いかもしれません。
ちなみに折れた茎は下の方に、緑のマステで補強しているところです。

生きて・・・

6月6日:おや?

さらに一か月経過、6月になりバラが終わりかけ、ベランダの草木たちはすごい勢いで伸びだしました。

そんななか。

蕾が上がったことは知っていましたがその後バラの世話ばかりしていたら、んまぁ~
咲いているじゃありませんか!!!!

わあい

ひと月前からは誘引後の高さ20センチくらいかな、トレリスの横棒一本分茎が伸びて、先の方につぼみが付いています。

と、いうわけで

クレマチスの根っこをほとんど切ったらどうなるの?チャレンジ、結末は「開花しました」でしたー!
うれしぃ~!

いや、正直な話さすがに生き残っても今年は咲かないかなーなんて思っていましたが・・・生命力ありましたねー。これが年数が経過した大株なら違う結果だったかもしれません。また、実験した品種はビチセラ系(新枝咲き・強剪定できるタイプ)なので開花まで運べましたが、旧枝咲きの系統ですと生き残っても一生花が見られないパターンだと思われます。

御覧の通り、株の大きさは昨年とかわらずといった風情で、大きく育てたい方には向いていませんが、限られた空間で育てている方には伸びすぎて持て余した処分しよう、となるまえに一度、やってみる価値があるかもしれません。

もう少し花が咲いてきれいだったら追加で画像が一枚上がるかもしれませんがとりあえず、これをもって当レポートは結びといたします。半年ほどでしたか、長い期間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

やったー!

6月中旬
一番花が満開です。次の花のつるもあがっています。順調ですね!

オシマイ💛