2022年9月のバラ

パブロワ

入手時よりずっと不調なバラでした。
過去に何度かこのバラの生育についてぼやいていたのをご記憶の方もいらっしゃるかと思います。元気にさせることができませんでした。
枝がどんどん枯れていくなか、夏の初めにのびはじめてたった一本残った枝が開花しました。

この株の開花はこれで見納めになりそうです。

今年の夏の管理状況とバラの様子

施肥でミスる

春から夏にかけて使用した肥料は「花ごころ・特選有機 濃いバラの肥料」でした。いつもはちびちび、スプーン一杯程度を施していた肥料ですが、7月のおわりに、どうしてなんだか思い立って規定量をやってみた(10号鉢で50gは私にとってかなり多かった)ところ、翌日の猛暑で順調に分解が進んだ大量の有機肥料はベランダ中に酸っぱい臭いを漂わせておりました。
悪臭被害はご近所迷惑のなかで最も恐れるものです。大慌てでとりあえず大量に土をかぶせて臭いをおさえ、いただきもののよい香りを噴霧してごまかし、なんとか事なきを得ましたが、結果鉢のウォータースペースがすっかりなくなってしまいました。真夏になにやってんでしょうね全く。

そのほかの管理

8月下旬までの、暑さが厳しい時期は朝夕の水やりが精いっぱいでろくに世話ができませんでした。
ですが、ほかの植物に比べるとバラは強いほうですね、芽先がくたりとうつむいたら午後2時のカンカン照りの最中でも葉水をざばざばかけてあげると夕方にはピンと上向いています。

雨模様の日に一度、防除剤を散布しています。
大小すべての株が葉を落とすことなく虫に食われることなく無事夏を越し、いまは新芽を動かしています。デスデモーナは新しい蕾をたくさんあげています。たしか8月に咲いたばかりでは?

9月になり、世話人には好都合の曇天模様がつづいています。施肥と、防除剤を散布しました。黒星病のでた下葉を十枚ほどもぎったくらいで、おおむね元気そうです。

わたしまけましたわ

つるバラの伸長力がすごすぎて。
ブッシュタイプのバラは品種紹介のサイズよりも小さく育つ当ベランダです。ですからつるバラくらいがちょうどいいかと思っていたのですが、甘かった。

今年の春新苗で入手したつるタイプのオールドローズ、マダム・エルネスト・カルバとヴィレッジ・メイドは施肥にもよく答え、とうとう3m近くにまで伸びました。これにイモータルジュノー2003を加えた3株が支柱の限界を超えた枝先をからませあい、その後重力には逆らえず、で、ヒトにとって一番の死角ともいえる目の上あたりにトゲトゲの枝のかたまりとなっておおいかぶさってきています。
つるバラは切ると逆に伸びる、と聞きかじっていたため冬の仕立てまで切らずに伸ばしておこうとしましたが、とうとうギブアップ。枝先を70センチほど落としました。

元気なのは嬉しいのですが・・・来春オベリスク仕立てなんかにしたらもう手がつけられないんじゃないかと心配になってきました。

クロード・モネ

よく咲くバラです。暑いなかでも絞り模様は安定しています。

スミズ・パリッシュ

夏の間ずっとぽつぽつ花を咲かせ続けていました。縁にピンクが乗っています。

デスデモーナ

少しつぼみを摘もうかな、と思っているうちに咲いていしまいました。

ERのうちでは花弁数が少なめの品種です。
私はこういう、八重咲きでしべがみえる花姿が大好物なのです。かわいいですよね~

香りも、いつもかわらずの強さです。開花スパンも短いですし、優秀なバラです。

ところで。

秋の日差しって、意外と、
暑い!!
湿度が低いのでいいかと思って作業していたら、たった30分程度でめまいがしてきました。撤退です。予定していた作業が全然進みませんでした。8月はそんなこと一度もなかったのに。
体感ではより暑く感じる夏の蒸し暑さのほうが、日本人の体には合っているのでしょうか。

セント・セシリア

ずっと生育が思わしくなく、春の新芽はすべてブラインド、その上冬に剪定した切り口が黒く枯れこみだしたので、7月、ダメもとで新芽が出ている節よりも下まで枝を切り戻しました。鉢も一回り小さいものに植え替えました。

それからふた月。完全ではありませんが、かわいい花が咲きました。強く香っています。

9月14日。殉教の言い伝えはすさまじいものです・・・

センティッドジュエル

切り花品種だったかな、ストライプ模様が面白くて買ってみたのですが、生育不良で全く花を見られないまま。今年の初開花です。

ミニバラと同程度の小さな花でした。花色は牡丹色、画像の最も濃い部分が目で見た色です。少しだけストライプがでています。香りは強いようなのですが、今回は感じられませんでした。

メイド・マリオン

開花中と、蕾が割れている株は台風から保護すべく玄関で過ごさせました。
台風一過、晴れて涼しくなったベランダへ出したメイドマリオンがきれいに開いてきました。

9月21日

いつもぽつぽつ咲き続けているスミズ・パリッシュを除くと、秋バラ、と言っていいのかな、ちょっと早いのかな、の開花待ちは、クロード・モネだけになりました。画像を上げることができなかったのがエブリンとムンステッドウッド。ひどく乾いた暑い日に咲いて、しおれていました。

クロード・モネ

今月二度目の登場です。
台風まえに大きなバラの間につぼみを潜ませておいたら、とげが当たって花弁に穴が開いてしまいました。
良い香りがしています。杏の地色にピンクの縞模様が入ります。かわいいです。

9月23日