2021年12月のバラ

12月11日:バラの誘引おわり

バラはほとんどがブッシュ仕立ての我が家。

バシバシ切って短い枝の株を作る剪定作業が好きなのです。

今年はつるばらの性質を持つ数品種の枝が結構伸びたので、思い立って誘引することにしました。

ベランダにアイテムを追加するときに最も大事なことは、処分しやすいこと。

使い終わって捨てるときに持ち出しやすいかどうか、捨てる手段があるかどうか(ちなみに10号の素焼き鉢なんかですと普通ごみでも粗大ごみでもNGなのです)。体力など、下向きになっていくものが多いことを考えると、鉄製の頑強で大きいものは無理だと思い、組み立て式のあまり高さのないトレリスを買いました。横棒の素材は強くてしなやか。たわんでも壊れることはなさそうです。

葉は前の週に落としています。

トレリスには4鉢設置しました。

枝が太く直立していたImmortal Juno2003は、植え替えの際支柱から外して枝が倒れるがままにしておいたので、難なくトレリスにはわせることができました。2003の反対側からはThe Pilgrim、間に2鉢、Boule de Neigeを少し誘引し、ブッシュ仕立てのFalstaffを置いて支柱を支えました。

トレリスは横棒がやわらかく、丸くカーブさせてオベリスクにもできるタイプなので、ほんのりゆがんでしまっていますが・・・葉が茂れば見えなくなりますし、まあ、いいか。見方によっては「美しい長S字を描いた」トレリスになりました。

なぜそんなにゆがむのか、というと、決して製品に問題があるのではなく、もともとクレマチス用のものをバラに使用しているからなのです。バラに使わなくなったらクレマチスに使おうと思いまして。

個別の誘引は3鉢です。

Eglantyneは、竹の支柱二本にからませました。京阪園芸さんだったかな、の誘引指導動画によると、支柱はまっすぐでなく、ややのけぞるように鉢に立てると枝に万遍なく日が当たってよいですよ、とのことで、そうしてみました。枝が細いわりに意外とかたくて、やりづらかったです。思っていたよりも背高な誘引になってしまいました。

Evelynは二鉢まとめてトレリスに誘引しました。今シーズンはイモータルジュノー2003を支えていた鉄製、幅50センチ×高さ200センチくらいの、しっかりしたものです。両方の鉢にトレリスの足を一本ずつさして立たせました。一鉢でやろうとすると、10号でも直径がたりないくらいの幅がありますが、7号スリットロング鉢を二つ並べたらちょうどよくおさまってくれました。土が柔らかく、足をさしただけでは自重で徐々にのけぞっていってしまうので、鉢の前側からトレリスに向かって斜めに支柱をたてて、支えました。掃除などで移動させるとき、片手で一鉢ずつ、いろんな重みが加わった鉢を持ち上げるのは大変、というか無理かもしれないので、ためしに別の用途で作っていた台車へ乗せてみると、幅、奥行きともちょうどよく収まりました。このまま使うことにしました。

寒さで枝先がしもやけるので、先端にしたい芽から3節ほど長いところで枝をカットしました。かなりすっきりしました。 

枯れ葉を落とし、うねうねした枝を切り戻すと、ベランダがさっぱりして気持ちがいいです。 この後の作業は冬囲い。保温材用に、空気が入った緩衝材をためておきました。段ボールなどを使用して株元を風から守り、冬越しです。

12月18日:冬囲い、間に合った!

17日の夜から強風、そして氷点下になるとのこと。これまではやや暖かめでしたから急に寒くなるのが心配になり、急いで冬囲いをしました。

しっかり冷えて雪が降らないので、冷たい強風にもろにさらされるのが良くないのでしょう、春の芽吹きが極端にしょぼくなる品種もあります。温度はどうしようもありませんが風よけだけはしっかりしてあげないといけないようです。体感的にも、そう思います。ここの冬は雪国よりも寒く感じます。

Eglantyne

地上部は少し空気が通った方がいいので不織布を二重にしてぐるぐる巻きにし、鉢まわりだけぷちぷちで囲いました。水をやるための隙間を少し開けて完成です。

トレリスのみなさん

 不織布でぐるぐるまきにし、洗濯ばさみではさんでおいただけなので気がかりでした。夜中はすごい風の音がするたびに様子を見ていました。18日の朝になり、飛ばされたりくずされたりすることなく立っていて胸をなでおろしました。雪が積もっていました。

 Evelynのトレリスも同じように不織布をぐるぐると巻きました。こちらは台車に乗っているので風当たりが弱めな壁際に移動させることができ、心配なく過ごせました。