今年もアゲハチョウが来てくれました。
2021年8月9日:発見
ルーの木に黒仔(と勝手に呼んでいる)がいました。
今年は数が少なく、見つかったのは二匹だけ。これは大きなほうのコです。
2021年8月20日:緑色に
2021年8月27日:1号がさなぎに
大きくなっています。しかし、一匹しか見当たりません。
!!!!
なんと、離れたナスの茎にいました。どうやってたどり着いたのでしょう。
蛹になった順に1号、2号と呼ぶことにします。
2021年9月2日:2号がさなぎに
一匹目が蛹になった翌日、二匹目を探しましたが見つかりません…
旅立ってしまったのかなあ、そうなると追跡は無理だなあ、と思いながら、でもなんとなく近くにいそうな気がしていて
きょう、ベランダの床を掃除しようとはいつくばっていたら、
これ、如雨露なんです。持ち手の下のところなんです。
なんでこんな、地面のそばのしかも足場のわるそーなとこ…
わたし、姿が見えなくなったあと数回水やりに使ってましたよ。よく外れなかったねぇ。
散々探し回ったものの気に入る場所が見つからず、
終齢幼虫「もうだめだ青虫装束がぬげちゃう変なとこだけどここでいいや~」
とかかな
と想像したらちょっと可笑しくて。
色もちゃんと赤に合わせて枯れ葉色に化けてるし。ほんと、いろんな意味で不思議ですね~無事蝶になっておくれ
2021年9月11日:1号が羽化
無事、羽化しました。
外管理のため羽化に立ち会えるとは思っていませんでした。よかったー
午前7時ごろの様子です。
曇り空で気温もそれほど上がっておらず風もなく、羽化にはいい日でしたね。
黒模様がはっきりした、きれいなコです。
2021年9月16日:2号羽化せず
如雨露のさなぎは羽化しません。
死んでしまったのか、はたまた冬を越えるつもりなのか。見ただけではわかりません。
水やりはバケツなどでやり過ごしていたものの、やっぱり如雨露を使いたくなったので、移住してもらいました。
カッターナイフでお尻のくっついてるところを丁寧にそぎとり、胸の糸は鋏で切って紙の円錐状の筒を作って蛹を入れて、割りばしに筒をくっつけて、小さなポットの土に差し込みました。アゲハ好きの先人の方々が詳しく説明して下さったおかげで、失敗せずできました。
ありがとうございました。
とりあえず今年のアゲハチョウ羽化まで観察記はこれで終了です。
羽化するか、しないか、別の虫がでてきちゃうか。
いつかどこかでお知らせできるかもしれません。
2022年4月26日:2号が羽化
去年の夏のおわりに蛹になったコ(通称如雨露ちゃん)が、無事羽化しました!!!
う、うれしいいいいいいぃぃぃぃぃ
三日くらい前でしたか、ガーデニング作業の途中、
「・・・・これ生きてるのかなあ、五月になってもこのままだったらあきらめようかな」
と思いながら蛹をのぞき込んだら、
ぴょこ!!
っと蛹が動きました。
いきなりでかい顔が近づいてきて驚いたのか
このままじゃ捨てられちゃう!とあせったのか
偶然にしては、すごいタイミングで生存報告をしてくれたのでした。
そこで、羽化の瞬間を逃さぬように蛹をたてたポットを室内に置き、観察を続けました。
今朝、蛹の中に羽化直前特有の黒い翅の模様が(ちょっとグロいやつ)見えて、今日かな、と。
羽化はちょうどお昼ごろでした。
蛹から抜け出す瞬間を見る事が出来たのは、はじめてでした。
なぜいつも見逃すか分かりました。殻から抜け出るまでは5秒程度と、とても素早い動きなのです。
殻を脱ぎ捨てた直後。まだ翅がちぢこまっていて別の虫のようです。
竹の割りばしがつるつるしていて足場が悪いので、上がったり下がったりしながら場所を探していました。
翅がのびてきました。
かなりのびてきました。時折パタパタと閉じたり開いたりしています。
ここまででおよそ一時間。アゲハチョウらしくなりました。
完成です。
このあと一、二時間ほど休んで、旅立つことでしょう。
めでたし、めでたし。
それにしても。
(長かったけれど。)
よかったなー。
成人?おめでとう!!
君の登場で世界が少し明るくなったよ。
鳥につかまることなく、よい出会いがありますように。
今年は害虫防除のためニームオイルを使用しています。
アゲハチョウがくるルーの木にはかからないようにしていますが、それでも芋虫が育つ環境としては危険かもしれません。今年のアゲハチョウ見守り記はおそらくこの子で終わりだと思われます。