ラベンダーの夏越しにまじめに取り組んだ結果

ラベンダーは一年草

あのね、ラベンダーって、一年草なんですよ・・・・
(大ウソ)
正確には、わが家へ来ると、およそ一年ほどで命を終えてしまいます。
ラベンダーって「木」なのにねぇ・・・一年で枯れる木なんて、一体どういうことなんでしょ。

我が家のラベンダー栽培スケジュール

秋から春に植え付ける→初夏開花する→収穫する→夏越しができない→終了

ストエカスですと、うっかり秋に買って冬越しすらできないことも、あります。
ローズマリーと同じように外置き半放置栽培では、暑さ寒さにやられて枯れてしまいます。

とはいえ、ここ数年のあいだには一冬越す株も現れたりして、ちょっとうまくなったんじゃないか、などという気もしてきたところでしたが。
(二冬は、越せない)

2021年、昨冬から買い集めたイングリッシュラベンダー、ストエカスラベンダーは結局一株も夏を越すことができず全滅しました。

8月。枯れました。

・・・・・・こんな夏は初めてだわ。(ウソつき)

とだいぶショックを受けた庭主。
毎年のように買っては枯らしてしまうのでは、育てる意味がないような。
しかし。
生葉を撫でて嗅ぐ香りは、売られているドライラベンダーや精油とは、少し違います。やっぱりいい香りなんです。

そこで、
いさぎよく(なのかしら?)、一年草として扱うことにして、ラベンダーの栽培を続けよう。
と一度は決めたのですが・・・・

「まてよ。」
もう一工夫できる余地があるのではないだろうか。
木本を一年草扱いって、負けじゃん。

かわいい鉢に植えて春の開花までを楽しめばよいはずが、生来の負けず嫌いが災いし妙な展開になってまいりました・・・・・

植え付け材料にこだわる

で、考えました。

夏の蒸し暑さを乗り越えるには、梅雨までに根をたくさん張ってもらって、土は限りなく水はけ良く・・・なんてところがツボかしらと。

また、この夏は葉を芋虫にかじられたとたん枯れてしまいました。ということは、蒸散力を保つためになるべく葉をたくさん残してあげる必要がありそうです。当然病害虫にやられている場合ではありません。防除をしっかりと。葉を残すためには花後の剪定すらやめた方がいいのかも?

そこで、下のような構成にしてみました。

  • 鉢は苗に対していつもより大き目のテラコッタ
  • 苗は保険に2株
  • 土はプロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土(外で育てますよ)

鉢を大きくしたのは、多めの土により、根への外気の影響を少し下げられないかと思ったためです。

不織布ポットのほうが通気性はありそうですが、テラコッタ鉢ですと簡単に二重鉢にすることもできます。

根に対して大き目の鉢ということは、そこへ普通の草花の土を入れますとじめじめ度の高い植え方になってしまいます。じめじめ度が高いなんて、乾燥に強いラベンダーをわざわざ枯らそうとしているようなものです。そこで、乾きやすそうな土、乾いているかどうか一目でわかる土、さらに微生物の急な大発生がないように堆肥や腐葉土といった栄養分のない土、を探しました。

ハーブの土、山野草の土、ヘレボルスの土などを候補に、堆肥が含まれていないこの土を選んでみました。

プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土

原料は鹿沼土、パーライト、赤玉土等
バーミキュライトが苦手なので入っていないのは嬉しいです。
できればパーライトも要らないんですけど。
今思いついたんですけど軽石と赤玉を混ぜて自作すればよかったかな。
鹿沼土は酸性ですので、苦土石灰を入れます。

2021年11月6日:植え付け

Lavandula angustifolia ‘Avignon Early Blue’

この土、パーライトはほとんど見えませんでした。
鹿沼土が崩れやすいからか、少し微塵が気になりましたが、植え付け後水やりを二度ほどしたら、底穴から出てくる水の濁りはなくなりました。
きれいな土です。見かけはいいですね。

さあ、来年の秋にどんな成果をご報告できますでしょうか。
空っぽの鉢の写真を載せずに済みますように・・・。

でも、なんやかやと理屈を並べたもののホントは全然自信がないよ~。来秋どころか、今この植え付け方で根付いてくれるかどうかすら怪しいもんです。

2022年5月21日:開花

昨年11月に植えたラベンダーは、気が付いたらいい感じに茂って花を咲かせていました。

日当たりのよいところに置き、冬になるまでは新芽の先をつんで分岐を促したりと手入れをしていましたが、冬から春にかけては水やりだけであまりかまってあげませんでした。
そんな年ほど、いつもよりもたくさん咲くもので。

この鉢で一年もたせようと思っていたのですが、もういっぱいになってしまいました。

2022年8月15日:まだ枯れていません

花を収穫したあと、梅雨入り前に高さ10センチほどにそろえて剪定しました。
その後、夏にかけては植え付け時に思いついたとおり、蒸散力不足にならぬよう剪定はせず伸びるに任せ、水やりは他の植物の半分から三分の一くらいの回数に抑えました。

少し徒長気味なのは、8月上旬の猛暑時に、風通しの良い棚に乗せ、サンシェードを下ろしっぱなしにして直射日光を防いでいたせいだと思われます。枝の下部の葉が少し落ちましたが、枯れ葉を丁寧につまみとって蒸れたり、カビがはえたりしないように気を付けました。

最高気温が32℃ほどになった日でも水をやらない日がありましたが、この乾きやすい土でも葉がしおれることなく過ごしていました。予想よりはるかに水切れには強そうです。葉先がすこしうなだれたら日陰にうつして株元へしっかり水をやると、調子がよさそうです。
このまま、がんばってくれるとよいのですが。秋はもう少しです。

2022年9月24日:夏越し成功で、よろしいでしょうか

8月の姿からはあまり変わっていませんが、元気なようです。
ここまできたらもう、今年枯れることはなさそうです。
下向きになっている枝を落として、冬を迎えてもらおうと思っています。本剪定は真冬に。

挿し木がとれるかなあ

おまけ

新入りラベンダー・おかむらさき

アーリーブルーがうまくいったので調子に乗って買ってしまいました。
アングスティフォリアですがアーリーブルーに比べて葉の大きさ、木のたくましさが二倍くらい違います。厚みのあるシルバーカラーがきれいです。
しかし、良質の香料になるという香りは、なぜか、ぜんぜん、ないよ!どうした?

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