アゲハチョウ羽化プロジェクト2020秋

7月、2020年の一頭目が巣立ってからおよそ1か月、新たな住人が来ています
・・・・なるほど、私は大家さんか、なんかいいな、ふふふ

2020年8月1日:大所帯

3人(人て)の幼虫を発見!

4日には上のお三方よりも大きな3人を発見しました。
予想外に大所帯でした。
葉っぱ間に合うかしら・・・

8月9日
なななんと、さらに一人発見で合計7頭となっていました!
だ、大丈夫かな。

8月10日
8頭いました
・・・・・・・・・・・・・・・

2020年8月11日:終齢幼虫へ変化

2頭が緑色の終齢幼虫になりました。

8月12日
1頭が終齢幼虫になりました
8月13日
1頭が終齢幼虫になりました
8月14日
3頭が終齢幼虫になりました
のこり1頭

2020年8月15日:旅立ち

午後、熱気でポットごと煮えているビオラを救出していたら、ちょうど外履きを脱ぐところの隅っこをウニウニうごく芋虫が!
指で進行方向をふさいだらうまく乗ってくれたので別株ルーに移動させました。
つぶさなくてよかった・・・・・
元株の下を見ると、「ガットパージ」と呼ばれている下痢便がありました。
これに、うろうろとさまよい歩く「ワンダリング」という行動がセットになってこのあと、蛹になるそうです。
蛹って「なんでこんな場所に」というところに作っていたりしますが習性なのですね。
これまで我が家で羽化したコのほとんどは産み付けられた株で蛹になるおとなしいコたちでした。
タイミングよく見つけることができましたが、移住先の枝でもよく動いていたのでまたどこかへ行ってしまったかも。
夕方チェックしてみたらいなくなっており・・・
1頭目さんはここで旅立ちということにしました。
SAYONARA

2020年8月16日

2頭目がとんでもないところで蛹になっていました。
日ざらしの棚の足部分です。

ずいぶんあちこち移動するなあ・・・
やはり大所帯のため、別のところに行きたくなるのでしょうか。
あちこちに行ってしまうと、つぶしたりふんずけたりする可能性があるのでとうとうネット出動。
目が細かいと暑そうな気がして、大き目の網目の洗濯ネットを買いました。
かぶせると・・・何も見えない・・・・

8月18日
昨夕、葉がすっかりなくなってしまった元株からみんなを別株へ移動させました。
今朝、1頭が前蛹になっていました。
ネットをかぶせてあきらめたのか、あまり動かなかったようです。
ほかのコたちは新しい葉にがっついております。

2020年8月19日:3頭目がさなぎに

あまりに暑くて餌葉がしおれそうなので、網をかけてからは室内に入れています。
朝一の点呼で、
・・・・・1頭少ない・・・・・・
目玉をぎょろつかせてかぶさるように探しましたが(見ていた幼虫の気持ちはどんなもんだったか)、いません。
昨日はちゃんと6頭いたのに・・・・
ここで「もともと5頭だったんじゃないのぉ~、つまり数え間違い」の声あり、でも負けませんよ。
探しました。
いました!

あああああああ
古箪笥!!

これを防ぎたかったのに・・・・網がゆるかったようです。
とりあえずニンゲンに踏まれなかったのは幸いです。
隅っこのホコリを回収してくれています、ありがたや。
じゃなくてちゃんと掃除しようね。
ピンセットでほこりを引こうとしましたが抵抗されたので、身が縮んだ時にはさまってしまったようです。
蛹になればとれるので放っておきます。
ちょっとした油断でつぶしてしまいそうなので、前に椅子を置いて存在を思い出すようにしました。


のこり5頭のポートレート?を
8月12日に終齢になったコのようです。
およそ一週間で蛹になるようですね。

ラインが黒勝りのコ

白勝りのコ

標準ぽいコ

首に青ラインのコ

と、それぞれ個性があります。

8月20日
2頭が蛹になりました。
昨日前蛹になったコは昨晩蛹になりましたが。
ごみがついたままです。
外側を全部脱いで蛹になるわけではないのですね。
どういうことなんだろう。
8月21日
1頭が蛹になりました。
のこり1頭です。
8月24日
最後の1頭が蛹になりました。

2020年8月27日:羽化失敗

16日に蛹になって、10日ほどたちますが一向に羽化の気配がありません。
死んだようです。
なぜなら、蛹の色が茶色く変色しているからです。
冬越しの蛹以外で、このように緑から茶に変色する蛹は初めてです。
きゅっとしまっているはずのおなかはびよんと伸びています。
すこしつついてみましたが全く動きませんでした。
調べられる範囲ですべてが、寄生されたことを示しています。

2020年8月20日:羽化

(室内では、使っていない大水槽の中にルーの鉢を置いてネットをかぶせています)
朝「おはよ~」というまもなく、水槽の中をバタつくアゲハチョウを発見!!
すっかり翅が伸びているようだったので、両手でそっと受けて外に放ちました。
ちょっとパニックのようだったので撮影はあきらめました。
とにかく無事に羽化できてよかった~
翅の下部の飛び出ている部分が大きく、エレガントな蝶でした。
お幸せに!!
8月18日に前蛹、その夜に蛹になったコですね。

2020年8月30日:羽化

なんと3頭が羽化しましたよ!!
29日から蛹が怪しい模様になってきて、

朝四時ごろにはまだ蛹のままでしたが、起床時には出てきていました。
箪笥ちゃんです。
箪笥にはとまって翅を伸ばせるところがないので、先日手入れして残った観葉を水にさしたコップをそばに置いておきました。

朝九時半頃には2頭目

このあとちらちら監視していたのに画像の切り取りなんかをしている少しの間に3頭目が出てきていました。
なかなかその瞬間は見られないものですねぇ

翅はすぐにのびてきます。

割りばしにつかまってるコがひとまわり小さいです。
翅の長さでは1センチ近く違います。
大きなコはこんな感じ。

10時ごろほぼ同時にとびたっていきました。
みんなおめでとう。
きれいな蝶になってくれてありがとう。
幸運を!

2020年8月31日:羽化

雨模様、最高気温は23度程度とここ数日とは打って変わって過ごしやすい日。
昨夜からしっかり模様が出来上がっていた蛹は、予想よりも遅くお昼の11:59に羽化しました。
出てきたばかりのしわしわ翅
十分程度で伸びます。

二時間後はこのくらいに。
首に青線が入っていたコです、小柄ながら黄色が濃いめできれいです。

おめでとう
またいつかどこかで

2020年9月3日

最後の蛹が羽化しました。
十時半ごろでしょうか、またしてもガン見からの居眠りで見逃してしまいました。
朝は霧がかかって湿っぽかった外は今風が吹いて、太陽もでてきました。
翅を十分かわかすことができるでしょう。

しあわせになるのだよおぉぉぉ

まとめ

8頭が完全に蛹になった日と、羽化したかどうか、羽化日をメモ
(1頭目はおそらくなったことでしょう、ということで()、その後は目視確認できないので-)
番号:蛹日:羽化:羽化日
1:(16日):-:-
2:16日:×:-(27日動かないことを確認)
3:18日:〇:28日
4:20日:〇:30日
5:21日:〇:30日
6:21日:〇:30日
7:22日:〇:31日
8:25日:〇:9月3日

さて、若齢幼虫発見から1か月、幸いにして6頭をこの目で羽化まで見届けることができました。
うち1頭、2番目に蛹になったコには、8月の終わりごろとても小さな羽虫が数匹ついていましたので。
これが寄生したハチなのかとおもわれます。
よく見てはいませんが、幼虫の模様の違いは成虫の姿には大きく影響していないようです。
始めの脱走コちゃんの行方は若干気になりますが、まあそれも自然のことですからね、きっとうまく大人になったと信じて・・・

ルーさん、今年もお疲れさまでした。
蛹の殻をきりとり、枯れた葉をとって養生です。
来年もがんばろうね。
長くなりましたが、これで2020年秋(暦のうえでは)のアゲハチョウ見守り記を終わります。
ありがとうございました。
いつもながらホントにみているだけでしたね。何もできないしね。

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