バラの植え替え

朝晩冷え込むようになり、月のはじめには美しく色づいていた街路樹の葉も落ち葉になっています。
寒さで外作業が億劫になってきました。大仕事の植え替えは月内に終わらせておきたいところです。

鉢まし:ヴィレッジメイド、セントセシリア

Village Maid (Rosa centifolia variegata)

作業日:11月14日

ヴィレッジメイドは新苗からの一年目でしたので、枝を伸びるに任せていました。

冬の剪定をどうしようかと考えあぐねて、最新のバラの育て方を詳しく説明している手引書を数冊読んでみたところ、オールドローズも枝長2~3m程度のつる状に伸びるものは夏剪定してよいと知りました。ただ新苗の管理とは書いていなかったので、一年目はいいかと昔の知識のまま放任していたのです。

手引き書によると、つるバラは長く伸びた枝の株もとちかくには花芽が付かないとのこと。この品種をつるバラ扱いにしてよいかどうかはっきりしないながらも(それが分からないと話にならないのでは・・・)これはもう、来春どうしても花を見たかったら今は枝を切らずにオベリスクに巻き付けるしかないでしょう、となりました。

あるナーセリーではヴィレッジメイドについて「切っても咲く」とおっしゃっていることからひそかに淡い期待を抱いていたりするのですが。

そんなわけで、大きなオベリスクが設置できる10号鉢へ移住となりました。

葉はカサカサしだしており、強く引けば落ちそうでしたが無理に落とさず、自然に落ちるのを待ちます。根は元気そうでした。

根をいじるのがもったいなくて根鉢を崩さず植え替えたかったのですが、スリットロング8号と10号菊鉢は高さが同じなので、崩さないと脇に土をつめるだけになってしまいます。底部に根がまわっていることもあり、底から上3センチほどの根鉢を切り落としました。上部の土も少し落とし、接ぎテープを外して植えました。オベリスクを設置し、枝をかるく巻き付けておきました。

St.Cecilia

作業日:11月14日

冬越しまでは調子が良かったもののその後は生育不良になり、枯死覚悟で夏に剪定と植え替えを行いました。親株が枯れても、剪定でとれた挿し木が生き残ってくれれば、との願いむなしく挿し木は失敗、しかしほぼげんこつ剪定にまで切られてしまった親株のほうが予想外に生き残り、秋口には小さな花までつけました。

そんなにがんばっている方を応援しないわけには。

夏の植え替えは功を奏したようで、当時はまったく見られなかった白根がでていました。

土が重めで(私が)ちょっと気に入らないので、根がない上部の土を多めに落として、下部はなるべくさわらずに植え付けました。有機物多めの軽い土です。セシリアさんが新しい土を気に入ってくれるとよいのですが。

鉢そのまま:マダムエルネストカルバ、イモータルジュノー2003

Mme. Ernest Calvat

作業日:11月19日

枝の長さは2mちょっと。80センチほど切り戻して、そこから新枝が数本伸びました。
・・・・この新枝、残しておいたらきっと咲くんだろうな、もったいないな。
はい、枝は誘引しますが、長さは半分ほどになります。場所がないので。涙。

根は元気そうでした。
少しくずして、接ぎテープを外し、元の8号スリット鉢へ植え戻しました。

Immortal Juno 2003

作業日:11月19日

今年は植え替えない予定でしたが、バラの栽培手引き本を数冊読んでいるうちに「やってあげないと」という気持ちになり急遽作業をしました。
やってよかったです。鉢の下部に根がまわって固くなっていたのを、さっぱりさせることができました。

鉢の縁をたたくだけでスポンと抜けてくるとは言え、10号鉢が限界ですね・・・重くて大変です。
根の状態はおおむね元気そうなのですが、鉢の片側は枯れている根が結構ありました。
こちら側だけにダメージがでる何かがあったようですが・・・どうしたんでしょう。
底の部分を5センチほどカットして、周りの土も少し崩して10号鉢へ植え直しました。

これで、植え替えたい鉢はすべて作業がおわりました。
来月には葉が落ちてくることでしょう。冬囲いをして、壁とオベリスクへの誘引を行う予定です。
剪定は1月か2月に。2月は芽が動き始める株もありますから、1月のおわりにでもしましょうか。