ガンシュ病にかかったバラを植えていた土を再生してみようプロジェクト

ばら二株に、根頭がんしゅ病が出ました。株も土も処分してしまうのが手っ取り早い処理方法ですが、土は捨てずに使いたい、という思いから、再生させることにしました。

この二株だけではなく、今後の植え替えでも見つけてしまうかもしれません。自治体の決まりとして残土を一度に大量に処分することができない、ということはないのだけど、いろいろ大変なのです。

消毒方法の候補

  • 熱湯
  • 次亜塩素酸ナトリウム
  • アルコール
  • 逆性石鹸
  • 発酵熱
  • 日光

当初は、土を[熱湯]でひたし→冷めたら[次亜塩素酸ナトリウム液]を添加し→一晩ほど放置して→水を少し抜き→米ぬかと油粕投入、口を縛り日光のもとへ[発酵+日光]

と4つの消毒を重ねたら心配なくなるのではないか、と思いましたが。

よく考えると、考えなくても、面倒ですね。

消毒方法決定

【逆性石鹸液】+【日光】

にします。

塩化ベンザルコニウム液は、200倍以上であれば魚が死ぬことはないようです。下水処理の微生物への影響も、1家庭の、この程度の量なら気にしなくてもよさそうです。

なお、ネット上の調べだけですが、バラのガンシュ病の土を消毒した、という文献は見つけることができませんでした。ほかの草花のガンシュ病の土を消毒する方法として紹介されていたものを、勝手にバラに流用しています。希釈倍率や、日常の用途を考えるとそれほど危険な方法ではないようだと勝手に判断しました。

消毒・再生の手順

  1. 広げて大きな根などを取り除いた土を、植えていた鉢に戻す。(8号スリット、7号スリット)
  2. 一回り大きな鉢(手持ちの10号プラ鉢、8号スリット・鉢の穴はマスキングテープでふさぐ)にビニール袋をかぶせ、その中に土が入った鉢を入れる。
  3. 土の入った鉢にオスバン3000倍液を注ぎ入れ満たす。
  4. 袋の口をかるくしばり、一晩おく。
  5. 土が入った鉢を取り出し、水を切る。
  6. 土が少し乾いたらビニール袋につめ、口をふさぎ、直射日光にしばらくあてる。
  7. ビニール袋の口を開き、日光にあててある程度水分を飛ばす。
  8. 堆肥や微生物などを混ぜ込む。

という手順でやってみます。

使用した鉢ごと消毒ができます。なかなかよい方法なのではないでしょうか。

手順6から7までにはしばらく日数がかかります。7以降の作業は真冬になりそうです。

一回り大きな鉢は、この秋冬の植え替えに使うものなので今のうちに、早速作業をはじめましょう。

注水完了

ゴーグルに覆面、帽子をかぶって長袖、ビニール手袋装備で原液を取り出し、じょうろに移し、静かに水を注いで水溶液を作り、注ぎました。

鉢のスリット穴部分は狭かったので、テープでふさがなくても大丈夫でした。

15分程度で消毒できるようですが、このまま一晩おきます。

さて、これで十分な殺菌効果が得られたのかどうか。

使用した道具類も水溶液で洗い流しました。

結果がわかるのは、何年かあとになることでしょう。ですが、今の気分は落ち着きました。

逆性石鹸水溶液は日常生活で消毒が必要なときに使用できます。きちんと保管しておけばいろいろつかえて、コスパもよし、で買ってよかったかな、と思います。